内因性うつ病とは、生まれつきの素因、生来の体質などによって
発症するうつ病のことです。
このような生まれつきうつになりやすい素質を持っている人は、
成長して社会的なストレスにさらされる環境におかれると、
とくにこれといったショックな出来事や、仕事上のトラブルがなくても
うつ病を発症してしまいます。
この内向性うつ病は発症の割合がおおよそ決まっています。
国によって、もしくは時代によっても大きな差は見られないようです。
それに対して、今の現代社会で問題になっているのは、反応性うつ病の方です。
反応性うつ病とは、失業、失恋、いじめ、親しい人との離別など、
または、過剰なストレスが引き金となり、
それが心理的な原因、あるいは社会的な要因となり、
多大なショックを受けることにより、うつ病になってしまうことです。
ストレス社会である現在、反応性うつ病が急増するのは
仕方のないことかもしれません。
また、人によっては、内因性うつ病と反応性うつ病が
両方表れるケースもあります。
例えば、父親がうつ病だった場合、
子供もうつ病になりやすい素質を持っていることになります。
遺伝的な素因を持っている上に、仕事上のトラブル、ストレスを
抱え込んでしまうと、さらにうつ病になってしまう可能性が高くなります。
うつになりやすい素因が考えられる人は、
なるべく日々のストレスを軽減し、できるだけ過度のストレスに
されされないように注意した方がよいです。