うつ病の発症に性格が関係していることは確かです。
ですが、
「こういう性格の人は必ずうつになる」
という訳ではありません。

 

うつには、その人の性格だけではなく、家庭や職場環境など
さまざまな要因が複雑に絡み合って発症するものです。
性格は誘因の一つではありますが、それだけで決まるものではないです。

 

そして、どんな性格にもプラス面とマイナス面があることを理解してください。
慎重さが場合によっては優柔不断に見えたり、
面倒見の良さが場合によってはお節介にも見えます。

 

このように、性格のマイナス面が強く出ている場合には
うつに気をつけたほうがいいです。

 

例えば、自信家で自分は優秀だ、と思い込んでいる人が
案外うつになりやすいのも、上記のような性格のマイナス面が強調されてしまった為
ともいえます。

 

うつの人に、見るからにダメな人間はほとんどいないと言われています。
真面目で誠実、人一倍働きもので、模範社員だったりする人の方が多いです。

 

また、責任感が強く、なんでも自分で抱え込む頼れる上司タイプも
うつになりやすいです。

 

自信満々で自分の人生を送っていた人が、
どうしてうつ病になってしまうのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、
その人の性格も関連しており、デリケートで複雑な面があります。

 

もちろん人にもよりますが、自分の事を絶対だ、完璧だ、と思っている人ほど、
その心の内側には、自分に対する不安や不信を隠し持っている、
場合があります。

 

そこに、何か些細な事でも、自信が揺らぐような出来事が起こると、
今まで積み上げてきた自分自身の心の内の価値観、信頼感が
一気に崩れ落ちてしまうことになります。

 

今まで積み上げてきたものが大きければ大きいほど、
それが崩れた時の傷は深くなり、
気がついた時には、うつ病に苦しむことになっている、という事もあります。