睡眠というのは、毎日の体と心の疲れを回復させて、
体調を維持させる為に、とても重要な要素です。
どんなに健康で疲れ知らずな人でも、毎日必ず寝ますし、
もし徹夜が続くような事になったら、誰でも体調を崩し、
血圧が不安定になったり、動悸が起こったりして、
自律神経失調症の症状が出てきてしまいます。
ですので、睡眠時間は十分に確保しておいたほうが良いのですが、
だからといって、睡眠時間は長ければ長いほど良い、というものでもありません。
睡眠に必要なのは、眠りの深さと質です。
寝つきが良くて、熟睡感もあって、気持ちよく目覚める事ができれば、
睡眠時間は多少短くても構いません。
もともと睡眠時間というのは、個人差が大きくて、
8時間以上必要な人もいれば、3時間だけでも十分、という人までいます。
自分にとって最適な睡眠時間を把握する事はとても重要な事ですね。
また、質の良い睡眠をとる為には、体温の変化がカギといえます。
人間の体には体内時計が備わっており、
夜間の睡眠と昼間の活動に伴って、自律神経やホルモンの分泌が変化していき、
それによって体温も変化していきます。
つまり、夜間は副交感神経が優位な状態となり、
血圧、心拍数、呼吸数、体温などが低下することで寝つきをよくしてくれます。
そして起床後には、それらが徐々に上昇し始め、昼過ぎから夕方にかけて
一番高くなり、眠りにつく頃にまた低下していくというサイクルを繰り返しています。
こうした体内時計のリズムに則った、自然なサイクルの生活習慣をしていくと
自律神経のバランスも整ってきて、失調症状は改善されていきます。