うつ病というのは、本当はそれほど深刻に受け止めるような
病気でないともいわれます。
精神的な病気の中では比較的克服しやすいからです。
早期発見、早期治療すれば、個人差はあるものの、
比較的短時間で治療する事ができるのは、ほかの病気と一緒です。
うつ病にかかった時の治療に一番大切なことは、
とにかくゆっくり休む事です。
仕事のことを考えず、人間関係のことを考えず、
起きたい時に起きて、食べたい時に食べて、寝たい時に寝る、
ストレスを与えず、心を休ませることが重要です。
家族からすると、
「単にブラブラ休んでいるだけで本当に治っているのか」
「早く治ってほしいから、元気づけてやりたい」
「友達を呼んで励ましてもらった方が良いのでは」
など、いろいろな考えがあると思いますが、
そうしたことは、かえってよくないです。
うつ病になってしまった本人は、性格的に真面目であり、
人の言葉をよく聞く傾向があります。
また、知的水準も高い人が多く、何より反省心が強いです。
ですので、些細な事を気にして、精神的にストレスがかかり、
それが緊張につながってしまいます。
励ましの言葉をかけるよりも、つかず離れずで温かく見守り、
相手の話をやさしく聞いてあげる事のほうが、はるかに本人の為になります。