ストレスは自律神経失調症を招く最大の要因です。

 

そして、同じストレスを受けたとしても
その反応の仕方は人それぞれ違ってきます。

 

つまり、ストレス耐性には個人差があるという事です。

 

そうしたストレス耐性の違いには、
性格や気質などが大きく影響するといわれていて、
ストレス耐性が低く、その為に自律神経失調症に陥りやすい人には、
ある種の性格的な傾向があることが、
これまでの研究で分かってきています。

 

つまり、自律神経失調症にかかりやすい性格というものがあるわけす。

 

その代表的なタイプが、
完全主義者で生真面目な優等生タイプの人です。

 

何事にも誠実にきちんと対応しなければ気がすまない性格ともいえます。

 

仕事などでも作業効率を優先したり、また、
自分で全て解決しようとして、他人に頼るようなことをしません。

 

このようなタイプは、両親も生真面目で、厳しくしつけられた人に
多く見られる傾向があります。

 

また、社会の規律もよく守り、その誠実さから周囲の人にも信頼され人望も厚く
会社内でも出世が早く、管理職などの人を指導する立場の人が
多いという特徴もあります。

 

しかし、そうした性格ゆえに、周囲の期待に応えようと無理をしたり、
責任を必要以上に感じてしまうなど、
自分でストレスを大きくしてしまう傾向もあります。

 

また、そうしたストレスを適度に発散する事が出来なかったり、
余暇を十分に楽しめないなど、自分を解放する事が苦手な面もあります。

 

こういった性格のため、心身ともに緊張した状態が続き易く、
その結果ストレスを溜め込んで、
自律神経のバランスを崩してしまう結果になります。