うつ病治療には、抗うつ薬という薬を服用することになります。
この抗うつ薬とは、脳に働きかけて、
セロトニン、ノルアドレナリンなどの
神経伝達物質の機能を回復させる作用を持つ薬のことです。
ニューロンと呼ばれる神経細胞間の情報伝達をスムーズにすることで
憂うつな気分や集中力の低下、食欲不振や、不眠、
不安感や苛立ちなどの症状が改善されます。
現在日本では、抗うつ薬をドラッグストアなどで
買うことはできません。
病院やクリニックなどを受診して、
医師の診断に基づいて薬を処方してもらうことになります。
普段からあまり薬を飲まない方には、治療の為とはいえ
何ヶ月も薬を飲み続けることに抵抗を感じるかもしれません。
「薬に頼るのは自分に負けたようで嫌だ」、
「一生薬漬けになるのでは」
というような不安を感じて、抗うつ薬を飲みたくなくて
受診を躊躇している方も少なくないそうです。
確かに、抗うつ薬には、程度の差はありますが、
便秘、鼻づまり、動機、排尿困難など
さまざまな副作用があらわれるデメリットもあります。
それでも服用を勧めるのは、
うつ病の症状を緩和できるメリットの方が上回るからです。
医師の指示を守り服用をすれば、依存や中毒などの心配は
ないので、安心しましょう。