うつ病になりやすい人の特徴として、
責任感が強い、几帳面な性格、という事はこのブログで何度も触れていますね。
こういう性格の人は自分に厳しいだけに、他人に対しても厳しく、
仕事仲間のちょっとしたミス、失敗、言動、理不尽な行為などにも
不満や怒りを覚えてしまう面もあります。
しかし、周囲への気づかいなどもあって、
他人に対して怒りの感情を表に出す事はせずに、
自分の中で、ぐっとこらえて抑え込んでいる人も少なくありません。
人とのコミュニケーションにおいては、全てが順風満帆に行くわけでもないので、
怒りの感情を持ってしまう事は、ある程度は仕方がないといえますが、
それを毎日のように自分の中で抑え込んでしまうと、
それが新たなストレスとなっていきますし、
怒りという感情を持ってしまう自分自身を未熟と思ったり、
罪悪感を覚えるようになると、それがまたうつ病を招いてしまいます。
日本の風潮では、怒りといったマイナスの感情は、
できるだけ表に出さない事が美徳とされていますが、
これらの感情は至極人間的なもので、何も恥ずかしがるようなものではなく、
隠し通さなければいけないものでもありません。
自分の感情はもっと素直に表に出すようにしましょう。
しかし、だからといって、相手に自分の感情をそのままストレートな言葉で
ぶつけてしまっては、それはそれで新たなトラブルの元になってしまうので、
感情の表し方、言葉の選択には気をつけなければいけませんよ。
逆に、遠回しの言い方、歪曲的な言い方では、相手に真意が伝わらないですし、
ため息をついたり、表情の微妙な違いなどで自分の気持ちを分かってもらおう
とするのは、更に好ましくないですね。
うつ病になりやすい人は、引っ込み思案な性格の人も多いので、
自分の気持ちを表に出すのが苦手だという事もあるでしょうが、
ストレスが溜まり、自分が精神的に苦しんでしまっている状態は
何の解決にもなっていません。
もしも、
「こんな事を言うと、相手に嫌われるかもしれない」
という、“ためらい”があるのなら、
それも含めて相手に伝えるようにすると良いでしょう。
「こんな事を言うと、気分を害するかもしれないのですが、、、」
「このような言い方が、正しいのか分かりませんが、、、」
「決して悪気があって言うのではないのですが、、、」
というように前置きをすると、意外とトラブルになる事は少ないものです。
怒りや不満を無理に抑え込んでいると、ストレスはますます強くなっていきます。
表現に気を付けながら、思っている事を相手に素直に伝える事が大切ですね。