神経症は、神経症性障害などともいわれていますが、
ノイローゼといった方が分かりやすいでしょうか。
この症状は更に細かく分けることができ、
心気障害、不安障害、強迫性障害などがあります。
これらを簡単に説明します。
「心気障害」
ちょっとした体調の変化でも気になってしまい、
必要以上に病気を心配してしまう事が心気障害です。
検査をしたとしても体の異常は見つかりませんが、
どうしても心配してしまい、診断結果にも納得できないため、
次々にいろいろな病院へ行って診てもらったりします。
周囲の人が病気ではないと言い聞かせても、
自分の事を理解してくれていないと思い悩み、
ますます苦しんでしまう傾向もあります。
「不安障害」
不安障害は、常に漠然とした不安感にとらわれ、
心が不安状態にあるため、動悸などのちょっとした異常を感じると、
「もしかして、何かしらの病気ではないのか」
「もっとひどくなっていくのではないか」
といった強い不安を発作的に起こしたりします。
その恐怖から更に緊張状態に陥り、
症状が悪化することもあります。
「強迫性障害」
自分でもバカバカしい、不合理だと分かっているような考えが、
ひとりでに頭の中に浮かんで離れなくなってしまうことが
強迫性障害です。
たとえば、戸締りが気になって何回も家に戻って確認する、
人前で恥ずかしい事をするのではないかと気になる。
こうした症状を繰り返してしまう為に、
悪化すると、社会生活までも支障をきたしてしまう事があります。