人は日常生活の中で、さまざまなストレスを受けています。
しかし、そうした身体的、精神的ストレスが適度なものであれば、
そのストレスを克服する事を楽しんだり、
成長のバネになったりするので、プラスに作用しますが、
ストレスが強すぎたり、慢性的に続くと、
心身にマイナスの作用を及ぼすようになってしまいます。
つまり、慢性的に押しつぶされたボールのように
抵抗力を失ってしまい、
体と心はへこんだ状態のままになってしまいます。
その結果、疲れが取れない、イライラする、眠れない、うつ状態になる、などの
さまざまな自律神経失調症が現れてきます。
このようにストレスというと、
心身に及ぼす悪影響ばかりが取り上げられますので、
ストレスは人間にとって悪いもの、と思っている人も多いですが、
ストレス自体には、良い悪いという意味はありません。
重要なのは、ストレスをどのように感じるかです。
個人個人のストレスの受け止め方や感じ方により、
心身への影響度は違ってきます。
例えば、会社で責任の重い役職についた場合、
その重責自体に大きなプレッシャーを感じてしまえば、
それは悪いストレスになってしまいます。
しかし、それを仕事の励みと捉え、
ますますやる気になっていくようであれば、
それは良いストレスになっていきます。
つまり、同じストレスでも、それをどう受け止めるかによって、
ある人にとってはマイナス、ある人にとってはプラスに作用する、
ということです。
これは、人それぞれのストレスに対応する力、性格、気質によって
異なってきます。