抗うつ薬の副作用とはどのような症状が起こるのでしょうか。
一通り確認してみたいと思います。

 

まずその前に、抗うつ薬の種類や量というのは、その人の症状に合わせて
いろいろ異なってきます。

 

医師からの診察を受けて、その人にあった抗うつ薬の種類と量を
処方してもらいますが、一回の処方でその人の症状にピッタリ合うとは
限りません。

 

治療の初期には、短い間隔で診察を受けて、抗うつ薬の効果や副作用などに
ついて医師とよく話し合い、薬の種類や量などを細かく調整していくことになります。

 

抗うつ薬の副作用というのは、
服用をはじめた数日後から1~2週間の間に起こるものがほとんどです。

 

なかには、抗うつ効果よりも先に副作用の方が起きてしまうこともあります。
それにより、薬に不信感を抱くこともありますが、
通常は、そのまま服用を続けているうちに
自然と消えて、抗うつ効果が次第にあらわれてきます。

 

三環系抗うつ薬の副作用は、
8割ほどの人が、口の渇き、鼻づまり、便秘、排尿困難、目のかすみ
などを感じると言われています。
これらの副作用は、通常7~10日程度で軽くなるでしょう。

 

四環系抗うつ薬の副作用は、
三環系抗うつ薬の副作用と比較すると、程度も軽く、症状も少なくなります。

 

SSRI、SNRIの副作用は、
三環系、四環系抗うつ薬と比較すると、さらに副作用は少なくなりますが、
全くない訳ではありません。
症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、食欲低下などの胃腸症状、
不安感や焦燥感が増す、眠気、頭痛
などが起こるケースもあります。