抗うつ薬には、先に紹介したSSRIやSNRI以外にも
三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬というものもあります。
三環系抗うつ薬
1950年代から使われているオーソドックスな抗うつ薬で、
長い間使われている為、使用症例も多く、
用法・用量などの使用法が確立されています。
ちなみに、この三環系という名前は、化学構造式の中に連なった
3つの環状の構造を持っていることに由来しています。
この三環系抗うつ薬はSNRIと同様に、セロトニン、ノルアドレナリンの
再取り込みを阻害して気分の落ち込みを改善させる働きがあるのですが、
この薬には、セロトニン、ノルアドレナリンだけでなく、それ以外の
脳内物質にも作用してしまう為、多様な副作用があらわれてしまう、という
欠点があります。
四環系抗うつ薬
1970年代以降に開発された薬で、その名前のとおり、
4つの環状構造を持っています。
三環系抗うつ薬よりも副作用は少ないですが、
抗うつ効果はそれほど強くありません。