うつ病の人の多くは、会社を休むと上司や部下に迷惑がかかる、という気持ちと
「一度休んでしまうと、もう復帰できないのでは」という強い不安感から、
なかなか休職したがらない傾向にあります。
休職となったときに会社の人ができる一番のサポートは、
本人の心配を取り除くように声をかけてあげて、
ゆっくり休める環境、復職できる環境を作ってあげることです。
「会社に必要な人材だからこそ、ゆっくり休んで治療して欲しい」と
言葉をかけてあげて、本人が安心して休めるようにしてあげてください。
また、休職中に会社と全く連絡が無い、というのも、本人にとっては不安なものです。
誰か一人、本人が緊張せずに連絡が取れるような人、同僚などから折に触れて
連絡をするようにしましょう。
連絡といっても簡単な近況報告程度でいいです。
治療の進行具合をなどを細かく尋ねたりするのはいけません。
会社と繋がっているという気持ちだけで、本人は安心できるものです。
また、会社に復帰するのは、100%回復した段階ではなく、
80%くらいの回復状態で復帰するのが通常です。
リハビリ出社という形で様子を見ながら治療を続けていくことになります。
ですので、直ぐに元通りの仕事ができるわけではない事を理解してください。
本人に負担のない程度の量からはじめて、徐々に増やしていきます。
最初の頃は仕事のペースが遅くて周りの人もイライラするかもしれませんが、
温かく見守ってあげましょう。