ストレスを受けた場合、それに対して心身のどの部分が反応しやすいかは
人それぞれ違ってきます。
人によっては、胃にきて胃潰瘍になってしまう事もありますし、
または、脳にきてうつ病になってしまう事もあります。
ストレスによって体がどのように反応するのか、簡単に説明します。
まず、ストレスを受けると、その情報がまず脳内の視床下部に行きます。
そして、その情報を受け取った視床下部は、下垂体を刺激し
ACTHという副腎皮質刺激ホルモンを出します。
このホルモンが副腎皮質を刺激することによって、
副腎皮質の肥大とストレスホルモンと呼ばれる
「コルチゾール」の分泌が起きます。
現在、コルチゾールは心理的・身体的ストレスを計る為の
一つの指標として考えられており、唾液からも測定が可能です。
このコルチゾールは免疫系、血管系、代謝系などの様々な機能に
影響を与えることが分かっていて、
大量に分泌されると、高血圧や糖尿病を引き起こしたり、
また脳の海馬を萎縮させてしまう可能性も指摘されています。
ストレスによって体が病気になっていく経路には上記のような流れがあります。