基本的には、うつ病は通院で治療できる病気ですが、
場合によっては入院治療が必要な事もあります。
うつ病の症状の重さだけで、入院するかどうかを決めるわけではなく、
その人の生活環境なども含めて判断した方がいいです。
例えば、小さなお子さんがいて子育てが大変な時には、
家族はなかななサポートする時間がないかもしれません。
そういう時には、家族の負担を減らすためにも入院を選択するケースもあります。
また、電車の線路のすぐそばに住んでいたり、
工事中のビルが近くにあったりして、騒音が気になる時には、
静かな環境で治療に専念するためにも入院した方がいいでしょう。
その他、一人暮らしで家族のサポートを受けにくい、
身体が衰弱していて、通院するのが難しい、
他の病気も併発していて、他科の治療の必要な時、
なども入院するのが適していると考えられます。
薬と休養の両方の治療に専念できる事が、
入院の一番のメリットです。
入院期間中の食事も栄養のバランスがいいものを病院から
出してもらえます。
入院するのは、精神科のある大学病院や総合病院、
もしくは、入院施設を備えている個人病院がいいでしょう。
入院期間は、患者さんの症状にもよりますが、
4週間くらいが目安となります。
他の診療科と同様に病室への出入りは自由なことが多いので、
患者さんにも家族にもそれほど抵抗はないと思います。