うつ病になると、脳の判断能力が鈍ってくる為、
仕事や家事をする際にも大きな悪影響が出てきます。
考えがまとまらなかったり、本や資料を読んでも頭に入らなかったりしますし、
注意力が散漫になってミスが多くなってきます。
また、思考力が低下していきますので、
人の話をよく理解できなかったり、
見聞きした事をすぐに忘れてしまう事もあります。
このため、うつ病であるという認識がないと、
思考力が落ちてしまった
頭が悪くなってしまった
能力が落ちてきている
もしかしてボケが始まってきたのか
などと、考えるようになり、自信喪失してしまい、
いっそう落ち込むことになります。
こうなってくると、物事の決断が更に困難になり、
小さなことでもあれこれ迷って決められなくなります。
ですので、うつ病になると、どのような症状が起きてくるのかを
理解しておくことは、本人だけではなく、周囲の人にとっても大変重要です。
もしも、自分もしくは周りの人で、
明らかに思考力や集中力の低下や決断力の衰えなどが見られる場合は、
うつ病の可能性もありますので注意した方がよいでしょう。
また、うつ病であると判断された人に対しては
「あなたらしくない」
「しっかり気持ちを持ちなさい」
などと励まさずに、
「うつ病が治れば、元通りになれるよ」
と理解を示す態度で接してあげるようにしましょう。