私たちの身体は、身体の内部、外部で感じたことを
全て情報として一度脳に集めます。

 

脳はその情報を判断して、それに対してどのように行動をとるのか、
身体のそれぞれの部署に情報を伝達していきます。

 

こうした情報の通り道になっているのが、いわゆる「神経」です。

 

神経とは神経細胞の集合ですが、
その細胞同士はピッタリとつながっている訳ではなくて、
約2000万分の1センチという、ほんの少しだけ間隔を
空けながら連携をとっています。

 

その神経細胞同士の隙間を移動して、情報を伝えているのが、
神経伝達物質
です。

 

神経細胞には、「軸索」と「樹状突起」と呼ばれる2種類の突起があります。
この2つの突起が、ほかの神経細胞に対して、互いに手を伸ばし合うようにして
神経細胞は、「神経」という集合体を構成しています。

 

そして、これら2つの突起は、それぞれ役割が違います。
樹状突起は、情報の取り込み口、
つまり外部からの刺激や他の神経細胞からの情報を受け取る為の突起のことで、
軸索は、それとは逆に情報の出力口、
つまり他の神経細胞に信号の出力を行う突起です。

 

神経細胞を通して情報が伝わる仕組みというのは、
樹状突起から情報を受け取った神経細胞が、インパルスと呼ばれる電気信号を使い、
軸索の末端まで、その情報を伝え、そして、軸索の先端にインパルスが到達すると、
そこから神経伝達物質が放出されて、次の神経細胞に情報が伝わる、
という一連の流れのことをいいます。

 

この流れを繰り返す事により、次々と、隣り合っている神経細胞どうしで情報が
伝わっていく事になります。

 

そして、この神経細胞同士の接合部分を「シナプス」といいます。
これが、一般的な神経の構造と働きです。
まずは、これを理解しておきましょう。