視力低下の原因と問題点

生活様式が変化し、 テレビゲーム や パソコン、マンガ、携帯メール などがあふれる昨今、
「近くのものを凝視し続ける」その生活習慣が近視や視力低下の原因になっています。

2010年度の学校保健統計調査で公示された「視力1.0未満」の割合は、
小学生全体の２９・９１％、中学生５２・７３％、高校生では５５・６４％
にものぼるそうです。

近くのものを凝視し続ける生活環境や習慣が近視の直接的な原因です。

ではなぜ、近くのものを凝視すると近眼になるのか？

それは、眼は近くのものを見るとき、
毛様体筋というピントあわせにかかわる目の筋肉を収縮させて
水晶体というレンズを分厚くし、近くにピントを合わせているからです。

例えば、30分以上集中してゲームを続けたり、テレビやパソコンの画面などを
長時間見続けたりすると、その毛様体筋という筋肉が収縮して固くなります。

この状態に陥ると、遠くのものを見ても毛様体筋は近くにピントがあったまま
動かなくなっているので、遠くの方にピントが合わなくなってしまいます。

近視とは、遠くのものに ピントが合わせられなくなる目の状態のことです。

例え、今の視力が1.5～2.0のお子さまだとしても、ＰＣや携帯、ゲームなど
小さい画面を凝視し続ける携帯型の機械で遊ぶことが主流になっている現代では、
上記の理由から、誰もが例外なく近視なってしまう危険性があります。

そして、視力が一度下がってしまった時点では既に手遅れの可能性が高いです。
たとえゲームをやめたとしても、それ以上の視力低下の予防はできたとしても、
ゲームをやめることで視力が回復することはほとんどあり得ません。

また、テレビの情報番組やテレビショッピングなどでは、
ブルーベリーサプリを飲んで視力があがったと言っていますが、
ブルーベリーを摂取すれば、視力が回復するわけでわありません。

これはアントシアニン不足で低下した分だけの視力が、
サプリで補うことによって、その分だけ元に戻った、というだけです。
例え、よくなったとしても、せいぜい0.1から0.2アップ程度です

視力回復を期待してブルーベリーのサプリを飲み続けたとしても、
劇的な視力回復は難しいでしょう。

また、近視で眼科を受診すると、「ミドリン」「サンドール」といった
「近視治療」と称した目薬を処方されますが、
この目薬は眼の瞳孔を開く散瞳薬であって、近視を治すための目薬ではありません。

この目薬をさすとその名前の通り瞳孔が開きますが、
それでは根本的な解決策とはならず、視力回復の効果は期待できません。