もともと遺伝的な要因で自律神経のバランスを崩しやすい体質を
親から受け継いでいる場合もありますが、
そうでなくとも、自律神経失調症になりやすい親の言動パターンや行動パターンが
子供に影響を与えて、自律神経失調症になりやすくしていることもあります。

 

例えば、親からいつも、
早く起きなさい
早く勉強しなさい
早く食べなさい
などと急かされて育つと、効率的に動かなければいけないという
行動パターンが身についてしまい、
何をするにしても急がなければいけない、とストレスが溜まったり、
常に何かに追われているような情緒不安定な気質になってしまって、
自律神経失調症に陥ってしまう事もあります。

 

また、親から繰り返し発せられる、
~してはいけません
という禁止命令口調は、子供の人格形成に悪影響を及ぼす事もあります。

 

こうした事を繰り返し聞かされると、子供の潜在意識の中で、
~しなくてはいけない
~であってはいけない
といった義務的、必然的な感覚が強くなってしまい、
それによってストレスを溜め込みやすい行動パターンが身についてしまい、
それが結果的に、自律神経を乱れやすくさせてしまいます。

 

このように考えると、子供の自律神経失調症は、
遺伝的な要因は別として、それ以外については、親の子供への接し方で
いくらでも変えることができると言えます。

子供の夜型の生活を改善させたり、日中には適度に運動させたり、
神経質な態度をとらないようにしたりすることで、
子供を自律神経失調症から守る事ができます。