朝起きてから短時間のうちに、昼間の活動に向いているとされる交感神経が
優位な状態に切り替わる事ができれば、スッキリと目覚める事ができ、
体温もすばやく上昇していきます。

 

しかし、何らかの影響で自律神経のバランスが乱れていると、
朝起きた状態でも、副交感神経が優位のままになっており、
そうなると体温の上昇も鈍く、体が休息モードのままとなってしまい、
なかなか起きられなくなります。

 

そのような状態で無理に起きようとすると、めまいや吐き気、動悸などの
自律神経失調症の症状を伴うこともあります。

 

このような寝起きの悪さを改善するには、
夜更かしの習慣があれば、それを改めて、日中の活動を活発にする必要があります。

 

また、起きやすいタイミングというのもあります。

 

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠という2種類の睡眠がありますね。
レム睡眠は、浅い眠りで体は眠っているが、脳は活動している状態で、
ノンレム睡眠は、深い眠りで脳も体も休んでいる状態の事です。

 

このレム睡眠とノンレム睡眠をひとつのサイクルとして、
一晩に60分~90分周期で、4~6回ほど繰り返される事になります。

 

そしてこのうち、レム睡眠の時に起きると、脳は既に活動状態となっているので、
スッキリ起きることができます。

 

しかし、ノンレム睡眠の状態の時に、目覚まし時計などで無理矢理起こされると、
頭が働かず、寝起きが悪くなります。

 

ですので、普段から寝起きが悪い人は、
ノンレム睡眠の時に起きている可能性もありますので、
目覚まし時計を鳴らす時間を20~30分くらい変えてみるのも良いかもしれません。

 

逆に、20~30分ほど早く起きるようにすると、レム睡眠時に起きる事となり、
睡眠時間は短くなっても、目覚めはスッキリするという事もあります。