コーヒーやお茶は、心をスッキリさせてくれる覚醒的な嗜好品です。

 

コーヒーの豆にはカフェイン、お茶の葉にはテオフィリンという
アルカロイドが含まれてします。

 

カフェインという物質は、名前だけはよく知られていると思いますが、
これは薬としても用いられるほどの強力な生理活性物質です。

 

自律神経のうちの交感神経を刺激する作用があり、
血圧や脈拍数を上げて、眠気を覚まし、スッキリした気分にさせてくれます。

 

また、カフェインは血管を収縮させる働きもありますので、
普段コーヒーなどのカフェイン飲料を飲む習慣がなく、
片頭痛で悩んでいる人の場合、
コーヒーなどを飲む事で片頭痛を和らげることが期待できます。

 

片頭痛とは、血管が拡張することにより、周りの神経が圧迫されて
引き起こされる症状なので、カフェイン飲料を飲む事で
血管を収縮させてその圧迫を軽減させる、ということです。

 

また、テオフィリンは気管を拡張させて、呼吸を楽にする効果があります。

 

このようにコーヒーやお茶はストレス緩和に役立ちますが、
習慣的に飲んでいると、次第に常習性が強くなっていきます。

 

カフェインを摂り過ぎると、落ち着くどころか、逆にイライラしたり、
吐き気や動悸がしたり、睡眠障害に悩まされることもあります。

 

そうした精神的なことだけでなく、胃粘膜の血管も収縮させてしまうため、
血流量が減少し、胃が荒れやすくなったり、
胃・十二指腸潰瘍などの治りを悪くします。

 

こうした嗜好品もアルコールと同様に適量を守る必要があります。