心の悩みやストレスが高じると、うつ病などの症状に陥ります。

 

うつ病の芽は誰もがもっているといえますが、
多くの人は病的なまでには症状が進まないで済んでいます。

 

しかし、ちょっとした事がきっかけでうつ病に陥ってしまう人もいます。

 

日頃から過去の自分の失敗をいつまでも気にかけて
あれこれ悩むタイプで神経質な性格の人に多く見られます。

 

失敗を克服するために反省する事は必要ですが、
失敗ばかりに気をとられていてもいけません。

 

消えるわけでもない過去、過ぎてしまった過去のことを
いくら考えても元に戻す事はできません。

 

こうして過度に過去にこだわり続けていると、
いつまでたっても前進できなくなってしまいます。

 

そして、いつまでも失敗した時と同じ地点をうろつく事になります。

 

そうなると「自分は何も成長できていない」と感じ、
一層焦りが増していき、更なる緊張状態で物事に対処するようになります。

 

その結果、再び失敗を重ね、落ち込んでしまい、悪循環を繰り返し、
どんどん自分を卑下して痛めつける事になります。

 

学校の勉強などでもそうですが、人間の記憶というのは、
忘れそうになった単語、数式などは、復習や練習問題などを行い、
再び記憶を喚起する作業を何度も繰り返していくうちに
意識の中にしっかりと残り、強化されていきます。

 

それと同じで、嫌な出来事をいつまでも繰り返し思い出していると、
その嫌な記憶はどんどん意識の中に強化され、
忘れがたいものとなってしまいます。

 

過去の失敗や嫌な出来事は、適度に反省した後は
早めに忘れるように心がけましょう。

 

失敗を思い出さないような状況に自らを置いておき
前に進む事だけを考えるようにしましょう。