病院へ行って自律神経失調症と診断された場合、
その受け入れ方は、患者さんそれぞれ異なってくるでしょう。

 

しかし、ここで一番大切なことは、
器質的な重大な病気ではない、ということを理解することです。

 

つまり身体的な異常ではないので、心配する必要はないということです。
このように思うことで、気が楽になって症状が和らぐ患者さんもいます。

 

なかには、診断結果に疑いを持ったり、
自律神経失調症と診断された事で、逆に不安や治らないかも、という考えが
強くなってしまう人もいるかもしれませんが、
自律神経失調症というのは、適切な治療を受ければ必ず改善することができます。

 

ですので、焦らずに治療に専念して欲しいです。

 

自律神経失調症というのは、心身症のひとつであり、
心身の相関関係によって引き起こされる症状です。

 

主にストレスに対する心の反応の仕方や、
その人の性格による行動パターンなどが自律神経に影響し、
その機能のバランス崩れた結果、さまざまな身体的、精神的症状が
引き起こされるわけです。

 

ですので、患者さん自身が心と体の関連性に気がつくことが
症状を改善させる近道ともいえます。

 

つまり、自律神経失調症になってしまった原因が、
自分の心の問題や行動によって生じていること、
そして、それらが悪循環に陥っていることを認識し、
それらを改善するには、自分自身が変わっていく必要があることに
気がつかなければいけません。