うつ病や自律神経失調症と区別がつきにくい病気の1つに神経症があります。

 

神経症とは、心理的な原因から、体や精神の障害が現れてくる病気をいいますが、
身体症状よりも緊張や不安、意欲の低下などの精神症状が
強く現れるのが特徴です。

 

自律神経失調症と同様に、病院で検査をしても
身体的な異常は認められないケースが多いです。

 

不安感や緊張感、恐怖感などの精神症状が先に現われて、
それにより結果的に自律神経のバランスを崩してしまうために、
動悸や頭痛、めまいや呼吸困難などの身体的症状を伴うこともあります。

 

こうしたケースの場合は、自律神経失調症とは区別して、
大元の原因である精神面のケアを優先する必要があります。

 

自律神経失調症は身体的な症状が中心で、
精神的な症状はそれに付随して起こるのに対して、
神経症は主に心理的な原因によって生じる精神障害の総称といえます。

 

また、神経症は精神病とも違います。
普通の人が日常生活の中で体験するような普通の出来事を
心理的な感覚や感情が行き過ぎることにより、
異常に心配したりすることをいいます。

 

例えば、清潔にしようとする感情は誰にでもありますが、
それが行き過ぎてしまい、一日に何度も手を洗ったり、
また、部屋の中の小さな塵1つのゴミでさえも気になってしまうような事です。