何をストレスと感じるかは、国民性によってもだいぶん違ってきます。

 

以前、「何が一番ストレスを感じる出来事か」
というアンケートをアメリカ人と日本人に対して行ったところ、
日本人もアメリカ人も第一位は「配偶者の死」を挙げていた事は一緒でしたが、
第二位以下の内容はかなり異なっていました。

 

日本人の場合、
第二位「刑罰などによる拘禁
第三位「離婚
第四位「家族の死
第五位「病気、怪我
という順番でした。

 

それに対してアメリカ人の場合、
第二位「離婚
第三位「別居
第四位「結婚
第五位「家族の死
という順番だったそうです。

 

配偶者の死が一番のストレスになることは
誰もが想像できると思います。

 

これほどの苦痛はないといえるでしょう。
最愛の妻を失った夫は、数年以内に死亡する確率が高い
という統計もあるそうです。

 

しかし、第二位以下がなぜ異なっているのかというと、
これは結局のところ、国民性や社会環境の違いによるものと
分析されています。

 

つまり、その国の社会情勢や文化状況などが変われば、
何をストレスと感じるかは、異なってくるということです。

 

例えば極端な話、
日本人とアフリカのジャングルの奥深くに住んでいる部族とでは、
ストレスの元となる要因は全く異なってきます。

 

アフリカの部族が、どんなに快適な環境で過ごしていても
日本人には、それが受け入れなれないほどの
ストレスとなる事も多いでしょう。

 

逆に、日本人が、どんなに快適な環境で過ごしていても
アフリカの部族には、それが受け入れなれないほどの
ストレスとなる事も多いでしょう。

 

ストレスというのは社会の仕組みと大きく関係しているということであり、
その仕組みにうまく適応できないと、
うつ病などの心の病気にかかる可能性が高くなります。