現代社会において、うつ病になってしまう最も大きい要因に、
会社やご近所での人間関係において生じるストレスが挙げられます。

 

こうしたストレスによって引き起こされる心理状態としては、
恥、罪悪感、絶望、悲しみ、恐怖、怒り
などがあります。

 

中でも特に避けたいのが、
恥をかかされる
ことです。

 

恥というのは、人間の生きる力を奪うと共に、
困難な局面に対して、正面から立ち向かう事を難しくしてしまいます。

 

恥という場面を避けるには、その場を去るしかありませんが、
社会人として対人関係の中で生きていく以上は、それもなかなかできません。

 

よって、最も心のエネルギーが奪われやすく、
ストレスを回避できない状況でもあります。

 

セクハラやパワハラがうつ病の要因になるのは、
当事者に対して、恥の念を抱かせることにより、
心のエネルギーを大量に奪い取ってしまうという点にあります。

 

上司、教師、親などの力を持つ上位者が、下の立場の人に対して、
意識的、もしくは無意識的でも、
「恥をかかせても構わない」
という仕組みをなくすことが重要です。

 

また、「恥をかくこと」以外にも、「罪悪感をもつ」というのも、
心のエネルギーを奪う大きな要素です。

 

特に若い女性の場合、うつ病の背景には
不倫の問題が隠れているというケースも多くあるそうです。

 

不倫による罪悪感が、自分を肯定できない心理につながり、
それによりストレスが溜まり、心のエネルギーを奪っていきます。

 

うつ病にならない為には、こうした状況を遠ざける事も必要になってきます。