呼吸というものは、普段何気なく行っているので、
呼吸法というと、皆さん軽く考えてしまいがちですが、
正しく行えば、セロトニンン神経の活性化につながる
有効なリズム運動のひとつです。

 

普段の呼吸をリズム運動に変える最大のポイントは、
腹筋の収縮を意識して行う、ということです。

 

お腹を出したり引っ込めたりして行う呼吸を腹式呼吸というのは
ご存知だと思いますが、この腹式呼吸には、
横隔膜呼吸」と「腹筋呼吸」の二種類あります。

 

この2つの呼吸は、見た目には似ているのですが、
体の中で使われる筋肉は、全然違っています。

 

そして、セロトニン神経の活性化に有効なのは
腹筋を使って行う腹筋呼吸の方です。

 

2つの呼吸法の違いを明確にする為に、
まずは、横隔膜呼吸の方から説明します。

 

お腹を使って呼吸をする場合、
たいていの人は、最初にお腹を膨らませながら息を大きく吸い込みます。

 

このように、通常のフラットな状態から、横隔膜を意識的に下げる事で
肺の容量を広げて、呼吸の量を増やすのが横隔膜呼吸です。

 

つまり、横隔膜呼吸で意識するのは、最初に息を大きく吸う事です。
大きく息を吸い込めば、吐く事は意識しなくても自然に行うことができます。

 

これに対して、腹筋呼吸法とは、
まず最初にフラットな状態から、息を吐くことから始めます。

 

めいっぱい息を吐いて、これ以上は吐けないというところまで息を吐くと、
吸う事は意識しなくても自然と行われます。
これが腹筋呼吸法です。

 

ヨガなどをやったことがある人は、経験しているかもしれませんが、
動きと同時に行う呼吸は、最初に息を吐く事から始める場合が多いです。

 

これも腹筋呼吸法であり、リズム運動のひとつです。

 

意識するのは、「最初に息を吐く事
それだけですので、慣れてしまえば誰でも簡単にできます。