セロトニン神経は、ストレスの大きさに関係なく、一定のリズムで
インパルスを送り続けています。

 

セロトニン神経は、毎日の食事から吸収したトリプトファンを材料に
セロトニンを合成します。

 

そして、軸索の末端からセロトニンを放出し、
その放出されたセロトニンは、受け手の神経細胞にある
セロトニン受容体」に結合し、
受け手の神経を抑圧したり、興奮させたりします。

 

この時、セロトニン受容体に結合するセロトニン量が
多ければ影響は強く、少なければ影響は弱くなります。

 

セロトニンはインパルスの頻度に合わせて放出されるので、
インパルスの頻度が高ければ、分泌されるセロトニンの量は多く、
インパルスの頻度が低ければ、分泌されるセロトニンの量は少なくなります。

 

そして、放出されたセロトニンというのは、
受け手のセロトニン受容体に必ず結合するわけではありません。

 

セロトニン受容体に結合しなかった、余ったセロトニンは、
セロトニントランスポーター」という運搬役によって
送り手である元のセロトニン神経の末端にある再取り込み口から吸収され、
リサイクルされるようになります。

 

つまり、一定の頻度でセロトニンを放出し続けるセロトニン神経には、
自分の働きを自分で点検し、セロトニンの量を把握して、
ちょうど良い状態に整える自己点検機能が備わっているということです。