パニック障害の事例としては、以下のような事があります。

 

いつも会社へ行く時には、急行電車に乗って通勤していたのが、
最近になって、なぜか急行電車に乗れなくなってしまった。

 

乗ろうとすると、ときどき心臓発作のような症状に襲われてしまう。

 

なんとか無理やり乗っても、激しい動悸や胸痛を感じたり、
空気が薄くなってしまったように感じる。

 

あまりにも苦しいので、途中で電車から下り、
ベンチに座って呼吸を整えて、なんとか落ち着こうとする。

 

こうしたことを何度か経験すると、
停車駅が少ない、電車に乗っている時間が長い急行に乗ってしまうと、
万が一、パニックに陥ったら、電車から下りられない、と思ってしまう。

 

そして、そうした不安がますますパニックを誘ってしまう。
このような気持ちを「予期不安」といいます。

 

上記のようなパニック障害は、最近社会人の間で非常に増えています。

 

しかし、パニック障害というのは、心身症の1つであり、
うつ病の不安とは異なります。

 

心身症は、過度の精神的なストレスが体の病気を招いてしまったものです。
消化器や循環器など、特定の器官が不調になるのが特徴です。

 

例えば、社会人に多い心身症に会社に近づくと急に便意を覚えて
トイレに駆け込む過敏性腸症候群などがあります。