一般的には男性より女性の方が、うつになりやすいといわれています。
うつの有病率は、女性の方が多く、男女比でいうと、1:2くらいです。

 

この原因の1つにホルモンが挙げられています。
女性は、毎月の生理からもわかるように、妊娠、出産など
生殖機能に関わる女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの分泌が
変動しています。

 

そして、そのホルモン分泌によって心身に大きな影響を受けています。
生理前に憂うつになったり、イライラしやすくなったり、
自分自身をコントロールできなくなる人もいます。

 

また、現代社会は男女平等が言われていますが、
現実ではまだまだ男性有利の社会です。

 

そうした中でキャリアウーマンとしてバリバリ働くということは、
精神的に無理をしている可能性もあり、それがうつを誘発する原因ともなり得ます。

 

さらには、出産、育児、家事負担などは、
今でも女性だけの仕事というイメージがあります。

 

夫から協力すると言われても、
出産は女性にしかできないですし、
しかもたいていの家庭では、男性は平等に家事を分担しているとはいえません。

 

共働きの場合は、多くの女性が精神的にも肉体的にも相当疲れています。

 

仮に、専業主婦を選んだとしても、
子離れの頃になると、「空の巣症候群」に陥るケースもあります。

 

空の巣症候群とは、
子供が独立し、その寂しさから元気をなくし、
自分の家庭での役割をなくした虚しさなどから
一人疎外感を感じる事です。

 

こうした疎外感から更年期うつに悪化してしまう事もあります。