人間には心身を常に健康なバランスに保つ
ホメオスタシスというシステムが備わっています。

 

ショックな出来事が起こり、一時的に心のバランスが崩れてしまっても
ホメオスタシスが機能して、しばらくすると落ち込みから
回復させてくれるのがふつうです。

 

しかし、いくら気分転換をしても、いくら晴らそうとしても
晴らせない強い落ち込みが、2~3週間以上続いてしまう。
そして、嫌な思いを忘れたくてもなかなか忘れられない。。。

 

このような状況になったら、うつの可能性が高いです。

 

所謂、心のホメオスタシスが効かなくなってしまうのも、
うつの特徴の一つ
といいます。

 

これといった原因も無いのに、なんとなくもの悲しい気分が続く。
漠然とした憂うつに沈んで、いつまでもその思いにとらわれてしまう。
気がめいったり、心がふさいだり、何をやってもつまらない、希望が持てない。

 

なかには、
何をやってもばかばかしく思えてきて熱中できない。
喜怒哀楽の感情がほとんど沸き立たない。
という症状を訴える人もいます。

 

うつとは、こうした気分がずっと続いている状態のことです。

 

「憂うつな日もあるけど、そうでもない日もある」という程度なら、
まだうつを心配する必要はないですが、
いくら気分転換をはかっても、スッキリと晴れた心が戻ってこない、
落ち込んだ気持ちは、なにをやってもぬぐい去ることができない、

 

こういう方は、「うつ」を疑った方がいいかもしれません。