■集団精神療法

うつ病という同じ苦しみを抱える人同士が、
3~10人ぐらいの小さいグループを作り、
そこに治療者が1、2人加わります。

 

そこで患者さん同士が、自分のうつ病の苦しみや悩み、
現在の心境、性格、考え方などを自由に語り合います。

 

そうすることで、自分だけが悩んでる訳ではない事を自覚し、
共感したり、安心感を持つ事で回復をはかっていく方法です。

 

悩みや苦しみを共有し、医者や家族以外にも
自分を理解してくれる人がいる事を認識して、
治療に前向きになれるなどのプラスの面がたくさんあります。

 

この集団精神療法は、うつ病の治療の他にも、
統合失調症、アルコール症、薬物依存症、恐怖症、摂食障害など、
多くの病気の治療に用いられます。

 

 

■認知療法

物事に白黒をつけずにはいられない(二分割思考)などの
認知のゆがみを治療者と患者が探し出し、修正していきます。

 

特にうつ病になりやすい人というのは、物事にこだわり過ぎたり、
頑固だったり、完ぺき主義だったりしますので、
そういった物事の見方を検証し、必要であれば修正して、
気分を改善させる事を目的としています。